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福井電鉄・北府駅|レトロな木造駅舎

福井県越前市北府(きたご)にて、昭和の空気が漂う空間が突如目の前に現れ、吸い込まれるかのように足を踏み入れた。

 

その正体は、昭和よりも前の「大正時代」に建てられた木造駅舎が魅力的な、福井電鉄「北府駅(きたごえき)」であった。

福井電鉄北府駅駅舎と駐輪場

●北府(きたご)駅とは?~その歴史~

 

大正13年(1924年)、西武生駅として開業しました。

大正時代の雰囲気を残す建物は、平成22年(2010年)2月に携帯電話会社、ソフトバンクのCM撮影場所に選ばれて話題に。

同年3月に地元からの要望もあり、駅名が現在の「北府駅」へと改称。

かつて福井鉄道本社として利用されていた木造の建物跡地はパークアンドライド駐車場へと姿を変え、市民が気軽に北府駅を利用できるようになりました。

その後、北府駅の老朽化が著しいことから改修工事(※)が実施され、レトロなたたずまいと駅の機能性を両立した新駅舎が平成24年(2012年)3月に生まれ変わりました。

 

※当初は取り壊す予定だったらしいですが、ソフトバンクのCM撮影場所に選ばれ、味わい深い佇まいが広く知られたことで保存する気運が高まり、昔ながらの雰囲気を残し大改修される事になりました。

 

↓手前の看板に写っているのが改修前の建屋です。現在の駅舎は、改修前の趣を生かし、レトロな雰囲気を保ち再建された様子が伺えます。

北府駅の旧駅舎の看板と今の駅舎

【駅舎内のギャラリースペース】

 

そこに一歩足を踏み入れると、大正から昭和の時代にタイムスリップしたかのように、レトロな空気を感じる事ができます。

北府駅ギャラリースペースの展示物

↓かつて使用されていた看板やライト、駅長さんの帽子などと並んで、この北府駅の建屋が「登録有形文化財(建造物)」に登録(平成25年12月24日付)されたことを証明する証書も展示されていました。

北府駅ギャラリースペース陳列品

文化庁から贈呈された看板をよく見ると「この建造物は貴重な国民的財産です」と書かれていました。

 

この木造の柱や梁、外壁版などの味わい深さは実際に年月をかけてこそ出せるもので、「レトロ風」に作る現代のモノとは違い、ここでしか味わうことのできない、まさに貴重な国民的財産だと感じました。

 

↓各種記念乗車券、改札鋏(かいさつきょう又はかいさつばさみ)なども展示されています。

北府駅ギャラリースペース記念切符など

その後、改札のハサミは廃止され、日付印(チケッターというらしい)に代わり、ICチケットの登場に合わせてその役目を終えました。

 

↓福井鉄道電車の車両紹介(平成28年7月現在)によると、新旧合わせて6種類あります。

福井鉄道電車車両紹介の看板

↓待合室の脇には、水洗トイレがあります。

北府駅のトイレ入口

その他、待合室脇にある自動販売機のスペースは、かつては売店として利用されていたそうです。出窓をショーウィンドー風につくるなど古き良き日本のわびさびを感じられる特徴的な外観が印象的でした。

 

【北府駅の電車】

 

↓改修前の車両工場の様子です。

福井電鉄の車両工場改修前の看板

かつてはここで自社製の電車が製造されていたそうです。

 

↓現在の車両工場です。改修前の写真と比べて姿かたちは変わっていないようですが、トタン屋根や窓、壁面の木材など、全体的にしっかりと補修されているようです。

福井電鉄の車両工場

↓名鉄岐阜市内線の全廃により、使われなくなり譲り受けたであろう近代的な低床電車です。

福井鉄道の黄色い低床車両

福井鉄道の低床車両

↓写真右から「モ880形」(名鉄より譲り受け)「モハ600形」(名古屋市交通局より譲り受け)「モ800形」(名鉄より譲り受け)

福井鉄道北府駅へと向かう電車

↓北府駅の看板です。

北府駅看板

【北府駅について(文化財登録情報)】

 

◇所在地:福井県越前市北府2-3字東土井田20-2
◇住 所:福井県越前市北府2丁目4
◇所有者:福井鉄道株式会社
◇建 造:大正13年(1924年)/平成24年(2012年)改修
◇その他:木造平屋建、瓦葺一部鋼板葺、建築面積101㎡
◇文化財登録年月日:平成25年(2013年)12月24日

 

 

↓北府駅が一躍注目を浴びるきっかけとなった、ソフトバンクのCMがこちら。

【コメント】

 

この駅舎や展示物を見ていると、不思議と幼少時代の思い出がよみがえってきました。

 

それは昭和60年(1985年)ころ、当時私が住んでいた和歌山県新宮市の実家近くに、国鉄(現:JR)の貨物列車の引き込み線がありました。それも時代の流れで役目を終えて使われなくなり、しばらくの間、駅舎、手動式ポイント(円盤型のおもりを使って手動で線路の切り替えを行うもの)や石油の貯蔵タンクが放置されていて、そこで友達や兄たちとよく遊んだものです。

駅舎ギャラリーにあった「改札鋏」も懐かしく、昭和60年(1985年)ころまで、改札を通る時は、駅員さんに切符を渡し、改札を通った証明としてハサミ(改札鋏)で切符に切れ込みを入れてもらっていたことを思い出しました。

 

それぞれの時代のモノを残すことは、一人一人の思い出を残すことにも繋がるんですね。

 

このブログをご覧になった皆様も足を運んで「タイムスリップ」を体験してみてはいかがでしょうか。

 

※投稿日:2017年6月7日

 

※どうか写真を含め無断転載はご遠慮ください。

 

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2017-06-07 | Posted in スタッフブログ